【怪談】夜中のチャイムを押すもの

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みんなってさ、夜中にインターホンが鳴ったことある?

普通は宅配も来ないし、友達だって常識的にそんな時間に訪ねてこない。

だから、深夜のチャイムってだけでめちゃくちゃ不気味なんだよね。

今回は、俺が実際に体験した「夜中のチャイムの話」を書いていこうと思う。

これは数年前に一人暮らししてたアパートで起きた出来事。

いまだに思い出すと背中がぞわっとする。

深夜2時のチャイム

当時住んでたのは築20年くらいの2階建てアパート。

壁も薄くて隣の住人のくしゃみまで聞こえるような場所だった。

その日は仕事が遅くて帰宅したのが夜の11時すぎ。

シャワー浴びて、ビールを一本あけて、布団に入ったのが深夜1時すぎだった。

ウトウトしてきたころ、突然——

ピンポーン

チャイムが鳴った。

時計を見ると、深夜2時ちょうど。

一瞬「夢か?」と思ったけど、間違いなく現実だった。

心臓がドクンと鳴って、体が一気に目を覚ました。

ドアスコープの向こう

俺はベッドから起き上がり、そーっと玄関まで近づいた。

鍵はちゃんと閉めてある。

でもチャイムを押すってことは、誰かが確実に外にいるってことだ。

怖さを押さえながら、ドアスコープをのぞいた。

……そこには、誰もいなかった。

「気のせい?」って思ったけど、チャイムの音ははっきり聞こえた。

イタズラか? 酔っ払いか? いや、でもこの時間に?

その時点では気味が悪いだけで、まだ“恐怖”ってほどじゃなかった。

二度目のチャイム

布団に戻っても、眠気はすっかり消えていた。

携帯をいじりながら気を紛らわせていたら、また——

ピンポーン

同じ音が響いた。

慌てて時計を見たら、2時33分。

嫌な予感がして、またドアスコープをのぞいた。

……やっぱり誰もいない。

でも今度は鳥肌が一気に立った。

なぜなら、チャイムが鳴る直前、俺は「足音」を確かに聞いたから。

玄関の外で、スッ……スッ……って何かが近づく気配。

それでチャイムが鳴ったのに、覗いたら誰もいない。

その瞬間、もう「これは人間じゃない」って思った。

ドアの向こうの声

怖すぎて布団にくるまっていたら、またチャイムが鳴った。

時計は2時55分。

でも、今度は違った。

チャイムのあとに——

「……あけて」

女の声が、玄関のドア越しに聞こえた。

頭の中が真っ白になった。

冷や汗でパジャマがびっしょり。

「絶対に開けちゃダメだ」

理屈じゃなく、本能でそう感じた。

俺は息を殺して、布団の中でじっと耐えた。

声は何度も何度も、低く小さく、だけどはっきりと繰り返された。

「……あけて……あけて……」

朝になって

気づいたら寝落ちしてて、目が覚めたのは朝の7時。

外はもう明るくなってた。

恐る恐る玄関を開けてみたら、ドアの前の床に濡れた手形がいくつもついてた。

大人の手にしては小さくて、子どもの手にしては大きい……そんな妙に気持ち悪いサイズ。

しかも水じゃなくて、どろっとした黒っぽいシミになってた。

大家に相談しても「見間違いじゃないの?」ってまともに取り合ってもらえなかった。

でも、その日を最後にチャイムは鳴らなくなった。

今でも思うこと

あれはなんだったんだろう。

イタズラだったって思いたいけど、あの「声」と「手形」は現実に残ってた。

いまだに夜中にインターホンが鳴ると、心臓が止まりそうになる。

みんなも夜中にチャイムが鳴ったら、絶対にドアを開けないで。

誰もいないのに鳴るチャイム——それは、人間じゃない“何か”が押してるのかもしれない。

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